2011シーズン TC2000分析
2008年シーズン後から３年、ユーザーの使用タイヤの銘柄もA048からＡ050に変わったため、新たにデータをまとめました。
使用データは2010年、2011年のＢＥ（バトルエボミ隊走行会）もしくは、その期間の走行会で御提供頂いた分です。
また、以下３点の前提で構成しています
�。唯劼聾続�線引きには使用しない
理由＝2008年はＦＲ、ＦＦ、４駆でデータ構成しており、ＭＲがそれに乗るか不明、かつＮが少ないため確度不明確のため。
�▲▲鵐澄捨詭攅罎虜嚢眤�は第５戦までの値に修正
理由＝最高速ベストは第６戦で記録しているが、仕様変更直後であり、更にマシントラブルにより第６戦の記録無いため。
��使用タイヤはラジアル、Sタイヤだが混同
理由＝BEの各車両の使用タイヤは全て掴み切れていないため、データは混用しています。
逆に提供頂いたAE86N2車両は通常使用のDLスリックでは無く、A050のG/Sで走行していることは確認。
しかし、限界線引きに使用される車両はADVAN A050 のうち「とら♪ＥＧ６」のＭ以外、全てG/Sになっています。
＊今回はデータ数が多いため、各車両の細かいデータは乗せません。
データ総数
ＦＲ 50台 （AE86、S13、S14、S15、FC、FD、HCR32、AP1、S30Z、IS-F）
ＦＦ 2台 （EG6）
4駆 19台 （CP、CT、GC、GDB、BG）
ＭＲ 3台 （NA2、2-11）
GT-R 13台 （BNR32、BCNR33、BNR34）
また、車両の細かいデータ（パワー、車重量（Ｆ・Ｒ各軸重）、使用タイヤサイズ）まで判れば、もっと面白い解析も出来そうですが、
結果のみ並べただけになります。
【 考察 】
まず、2008年にA048で作成した線に対して、2010年、2011年のデータを載せてみます。
線同等以下（以上？）のデータが複数あり。A050へのモデルチェンジでタイヤの性能UPが確認されます。
前回同様に各セクタごとのベストを並べると以下の通り。
A050の線引きには図中○のデータを使用して作成しています。
ここでのポイントは今回使用したA050で引ける線の傾きがA048より小さいこと。
これは、最高速が出るパワーのあるマシンではタイムアップの効果が小さい事をあらわしています。
上記結果は踏まえて、最高速とベストラップの関係を表すと以下の通りです。
１分切りはＡ048データでは185Km/hからが狙える位置づけでしたが、Ａ050では180Km/hからが狙えることになります。
しかし、そのＡ050のメリットも最高速220Km/hあたりの車両からは無くなってくるというデータになりました。
[ APPENDIX ]
2011年のＢＥを盛り上げてくれた冨吉Ｒ ＮＳＸですが、各Ｓｅｃ．でも明らかに今回の線の下に位置します。
Sec.1で△1.5％、Sec.2で△1.3％程速いですが、現状ではＭＲに固有のものなのか、空力によるものかは判断出来ません。
ＭＲの他の２車両と綺麗に並んでいるのをそのまま受ければ、パワー有るだけＦＲより感度高くタイム出るとも取れますが、
パワーが無いと全然タイム出ないとなってしまい合点がいきません。今後、ＭＲのデータが増えたらあらためて見直したいところです。
ちなみに2008年の黄色いＡＳＭ ＡＰ１のプロット（もう時効だからオープンします）は各Ｓｅｃ．で理想値よりも
Sec.1=△3.5％ Sec.2=△3.3％ Sec.3=△4.2％ 速いです。
以上